問題:宅建士試験 過去問題 令和5年(2023年)問38
次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。
- ア:宅地建物取引業者Aが、自ら所有する複数の建物について、複数人に対し、反復継続して賃貸する行為は、宅地建物取引業に該当しない。
- イ:宅地建物取引士とは、宅地建物取引士資格試験に合格し、都道府県知事の登録を受けた者をいう。
- ウ:建設業者Bが、建築請負工事の受注を目的として、業として宅地の売買の媒介を行う行為は、宅地建物取引業に該当しない。
- エ:宅地建物取引士は、宅地又は建物の取引に係る事務に必要な知識及び能力の維持向上に努めなければならない。
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正解
2
解説
ア:正しい
宅建業法において「宅地建物取引業」とは、他人の物件の売買・交換・貸借を業として行う行為や、自らが売主・貸主となって反復継続して売買・貸借を行う場合(ただし売買に限る)をいいます。
自ら貸主となって建物を反復継続して賃貸する行為は、宅建業には該当しません。
イ:誤り
宅地建物取引士とは、試験に合格し、都道府県知事の登録を受け、さらに宅建士証の交付を受けた者をいいます。登録だけでは宅建士とはなりません。
ウ:誤り
業として宅地の売買の媒介を行う場合、目的のいかんを問わず宅建業に該当します。建築請負のためであっても宅建業の免許が必要です。
エ:正しい
宅地建物取引士には、知識および能力の維持向上に努める義務(努力義務)が定められています(宅建業法第22条の2)。
したがって、正しいものは ア・エの2つ、
正解は 2 です。