問題:宅建士試験 過去問題 令和5年(2023年)問49
土地に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 自然堤防の後背湿地側の縁は、砂が緩く堆積していて、地下水位も浅いため、地震時に液状化被害が生じやすい地盤である。
- 谷底低地に軟弱層が厚く堆積している所では、地震動が凝縮されて、震動が小さくなる。
- 1923年の関東地震の際には、東京の谷底低地で多くの水道管や建物が被害を受けた。
- 大都市の近郊の丘陵地では、丘を削り谷部に盛土し造成宅地が造られたが、盛土造成に際しては、地下水位を下げるため排水施設を設け、締め固める等の必要がある。
正解
2
解説
選択肢1:適当。
自然堤防の後背湿地側は、砂が緩く堆積し、地下水位も高いため、地震時に液状化の危険性が高いとされる地盤です。
選択肢2:不適当。
谷底低地に軟弱層が厚く堆積している場合、地震動が地盤内で増幅されて振動が大きくなるため、「震動が小さくなる」という記述は誤りです。
選択肢3:適当。
1923年の関東大震災では、東京の谷底低地において、液状化や地盤の弱さにより、多くの水道管の破損や建物被害が生じました。
選択肢4:適当。
丘陵地を造成する際には、盛土部分の安定性を確保するために、地下水をコントロールする排水施設の設置や、適切な締め固めが求められます。
よって正解は 2 です。